2006年12月26日

敬愛なるベートーヴェン

copyingbeethoven2.jpg

原題…COPYING BEETHOVEN
監督…アニエスカ・ホランド
出演…エド・ハリス/ダイアン・クルーガー/マシュー・グード

極私的満足度… △

音楽室から抜け出て来た!!
年末と言ったら、この曲でしょう!というぐらい有名な、ベートーベンの交響曲第9番。あの曲が初演される(完成する)4日前が物語の舞台。この頃のベートーヴェンはすでに耳が聴こえない状態になっていて、偏屈さにもより一層磨きがかかっていたようで…そんな彼の元にコピスト(写譜師)として音楽学校から派遣されるのが、ベートーヴェンの3人目のコピスト@アンナ・ホルツ。物語は一応史実に基づいているそうなんだけど、この3人目のコピストは今なお謎とされているらしい。今回はその役を女性にして、男女間を越えて存在した師弟愛を描いていました。アマデウスのように荘厳で、ちょっと眠たくなるような作品なのかと思いきや、昨今のクラシック音楽ブーム(のだめカンタービレ効果)のせいか、比較的楽しく見られました。

どこの学校の音楽室にも必ず貼ってあるであろう、あの!ベートーヴェン。ワタシは今まで彼に対して「仕事は出来るが、周りから嫌がられるほどの偏屈っぷり」というイメージを持っていたんだけれど、アンナが初めてベートーヴェンのアパートに入って来た時の姿で、思いっきりイメージが崩れました。勿論イイ方にね。初対面の人には口も聞かないのかと思っていたし、耳が聴こえなくて、いつでもイライラしていたと思っていたけど、果して役に立っていたかどうかは別として、あんな風に色々アイディアグッズを作って作曲していたとは(笑)驚きでした。
写譜する際に「ココはあなたなら、このようにはしません」と間違いをあっさり指摘したり、初演の日、難聴の為タクトが振れないのでは?とオロオロするベートーヴェンを「私がいるから大丈夫!」と宥めたりするあたり、これも事実なら、やっぱりこの3人目のコピストは女性だったんじゃないかなぁ?とワタシは思いました。なんか母性愛を感じるよ。

実はオチャメなところもあったんだよ!という新しいベートーヴェン像を造り出したエド・ハリス。この役者さんは、どの作品に出ても「その役」に成り切ってスンバラシイ演技を見せてくれるんだけど、今回のこの役もスゴかった〜!まるで音楽室の壁から抜け出してきたのかと思っちゃったぐらい。対するアンナ役のダイアン・クルーガー。今まで彼女の出演した作品は何本も見てきたけれど、今まで「お飾り的な女優さん」としてしか見られなかったけど、今回はちょっぴりコメディ入ってる役がピッタリあっていて、イイなぁ〜。と初めて思いました。第9の初演で、演奏者に紛れてベートーヴェンに指揮を伝える彼女は、本当に楽しそうでイキイキしてて、師弟愛がスクリーンから滲み出ているようでした。

ひらめき当ブログに初めてTBする方、初めていらした方へ(必読です)
posted by カル〜★ at 23:50| Comment(1) | TrackBack(2) | 【カ】行のreview
この記事へのコメント
こんばんは〜
今年もよろしくお願いします!
さて、この作品、2007年最初の劇場作品だったんですが・・・良かったです!涙が流れました。
女性の生き方にも光を当てていて、原題もなるほど・・・と唸らせられました。

今年も素晴らしき映画に出会えますよう・・・
Posted by カオリ at 2007年01月03日 22:28
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