
原題…CASINO ROYALE
監督…マーティン・キャンベル
出演…ダニエル・クレイグ/エヴァ・グリーン/ジャンカルロ・ジャンニーニ
極私的満足度… ○
とんがりボンド
正直、映画を見るまでは…つーか新ボンドが決った時には「えぇぇ…ダニエル・クレイグ?に、似合わねぇ


ボンドが00(ダブルオー)の称号を貰って最初の仕事のストーリー。イアン・フレミングの原作で最初にジェームズ・ボンドが出て来る『カジノロワイヤル』を元に今までのオトナで冷静ですこぶるエリートなボンドではなく、若くて自分を抑えられないちょっと困ったさんな…ちょっと(…いや相当)とんがってるボンドが描かれていました。
いや〜、最初にも書きましたけど、とにかく全然期待せずに見に行ったので、CMで出て来るバキューン



とにかく、見てるこっちが「え?そんなことしちゃって大丈夫?」と心配してしまうほど無鉄砲な若かりしボンド。今までの「フフン、こんなミッション朝飯前さ!」的なスカした感じが全くなく、Mがダブルオーに昇進させたことを思わず後悔

ピアース・ブロスナンの時には一体この作品の中で、どんだけお色気シーンが出て来るんだ?ってくらい、しょっちゅう出て来たボンドガールや女性との絡みも、今回はさほどなかったし、またそれほどイヤラシイ感じもなくて…その辺も好感度が高かった理由のひとつですな。
前作ダイ・アナザー・デイは背景となる場所が場所だっただけに、007シリーズで楽しめるハズの世界の美しい風景ってものがあまり出てこなかったけれど、今回はモンテネグロやプラハの古き良きヨーロッパの街並やヴェネチアの水辺の風景、そしてラストシーンとなるコモ湖!これがまた素晴らしくキレイでした。諜報員たるが所以で愛を亡くしてしまったボンドの悲しみを象徴してるかのように感じました。そそ、美しい!と言えば、ボンドガールのエヴァ。いつもゴス系メイクしてるんで知らなかったけど、バスローブを着てお化粧にとりかかる時の彼女。すっごいキレイでした。もっと薄化粧したらカワイイのになぁ。勿体無いです。
と、まぁ期待してなかっただけに、かなり楽しめた今回の007ですが、やっぱりQの出て来ない007シリーズは淋しすぎます

