
原題…JUNO
監督…ジェイソン・ライトマン
出演…エレン・ペイジ/J.K.シモンズ/ジェニファー・ガーナー
極私的満足度… ○
それも一つの選択
08年のオスカー脚本賞を受賞したので、公開前から軽く内容を知ってる人も多いと思いますが、ティーン(10代)の妊娠→出産が題材になっています。現実社会でもそうだけど、どうしてもティーンの妊娠・出産というものはドヨヨーンと暗く、そして重たくなりがち

そうなんだけど、この作品が他と違い、オスカーを受賞したのは、妊娠・出産がテーマなのにPOPで明るい。前向きな作品だからなんですよね。今までにない切り口だと思います。
一風変わった女の子JUNOが、周りの皆を巻き込んで、これも1つの選択肢。結果的にはこれも愛のカタチ…かも?ってのを証明してくれます。
この親にして、この子アリ。なんだよねーJUNOのお家は(^^; 毎年サボテンを送りつけて来る産みのお母さんが見てみたかった気もするけど、このステップマザー(継母)もイイ人だよね。キチンとどんなにか大変なことなのか説明してくれるし、嫌味タラタラな検査技士には真っ向から対決してくれるしね(笑)つか、きっと実の母も、同じようにしてくれただろうな。そんな気がする。
そして、実のパパ。CLOSERの肝っ玉小せぇ署長だよ(爆) しかし実に娘想いの理解のあるパパ。どんなことがあっても味方。そう言って貰えるとホントに安心するハズ。絶対的に味方してくれる友達もいるし…JUNOはかなり恵まれた環境だと思う。日本だと、こうは行かないだろなぁ。学校も私立・公立問わず何かしら文句言ってくるだろうし、性に対してもOPENだから生徒が妊婦でも構わんよー。ってことなのかもしんないけど。
学校問題もだけど、里子の件も日本じゃ問題になるよね。まさか新聞の広告で「里親になりたいです」なんて…ビックリですよ。10代のJUNOの目にはPerfect

出来ちゃった…経済力もない=すぐ堕胎。それも1つの選択肢。だけど、芽生えてしまった命を自ら断つことは出来ない。JUNOの下した判断は、ワタシはそれも愛のカタチなのかな。と思いました。もちろん円満ではないのかもしれないけどね。少なくとも誰かがシアワセになれるんだから。